ウッド・カッターとしてのクレーグ

クレーグがウッド・カットの技術を修得したのは、メイ・ギブソンと結婚してアクスブリッジに住んでいた頃である。ロンドンからの帰りの車中で偶然ジェイムズ・プライドと知り合いになり、プライドの妹の夫ウィリアム・プライドに引き合わされる。

プライドが版画を彫るのを横から見ていて感興を覚えたクレーグは、見よう見真似でウッド・カットの技術を身につける。この技術がやがてブラック・フィギュアを生み、クラナッハ版の『ハムレット』を生み、バジリスク版の『ロビンソン・クルーソー』を世に送り出すことになったのである。

「Gordon Craig Collection Catalogue」大谷女子大学図書館発行(昭和58年)より

【書誌・解説】

2冊 28cm

背に CRAIG WOODCUTS とあり。

Sheetを本形式2冊に製本。

Vol.1 Proof 75枚・Vol.2 Proof 90枚(枚数は同番号でstateが異なるものを含む)。

本館所蔵Woodcut Listの実物編で、Proof No.とBlock No.が一致する。更にBookplateを含む14点が加わる(番号なし)。

付録:2点

A list of some engravings on box wood [10p.] 

>1898-1923に作成したBlock のNo.とCopyの値段・サイズ・製作年・部数を書いた売却用の表)

A. CraigによるBlock減少理由の説明書(3葉)

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