中将姫 トップへ
中将姫について

【書誌】
 一帖。奈良絵本。表紙寸法、縦16.4糎、横24.0糎。袋綴。23丁。六図。十九ウ白紙。料紙は鳥の子、表紙は紺地金泥桐模様で、見返しは白薄様。江戸初期の製作。

【内容】
 継子物の御伽草子。右大臣豊成の娘中将姫は、幼いときに生母が亡くなり、後添いの継母に憎まれる。継母は奸計讒言をこらして豊成をだまし、姫を雲雀山に棄てたが、武士がこれを養育する。豊成は狩のときに姫と再会し邸に連れ帰る。姫は生母への供養・悟心から出家せんとし、剃髪して当麻寺に入る。化女・織姫の援助によって蓮糸で曼荼羅を織り、その功徳で往生を遂げた。(日本古典文学大辞典より)