【書誌】 3冊箱入。寸法、縦16.7糎×横24.1糎。袋綴。上 19丁、中 13丁、下 21丁。表紙は紺紙金泥草木草花文様(各帖異なる)で見返しは銀紙藤蔓文様。挿絵数14図(奈良絵)。江戸初〜中期の作品。
【内容】 寛文頃に製作された、典型的な横本の奈良絵本。この形が、後に刊行される渋川版の「お伽草子二十三編」に影響を与えた。挿絵は、上に5図、中に4図、下に5図。内容は、昔話の「姥皮」系の民間説話を素材として、長谷観音の霊験譚に仕立てた、おなじみのお伽草子。