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いわやについて

【書誌】
三冊。表紙寸法、縦16.5糎、横24.0糎。袋綴。上19丁、中25丁、下21丁。
挿絵数、十七図。表紙、無地・鉄色地紙。見返し、薄水色地金色水草模様。
挿絵、天地雲模様。江戸初期の製作。

【内容】
いわゆる継子物の御伽草子で堀川中納言の姫君は十二歳で母を失い、
父の任官により一家で筑紫へ下る途中、継母の命により姫を明石の浦で
沈めようとした武士が殺すにしのびず、淡路の絵島が磯に捨てる。
姫は明石の海士夫婦に助けられ、岩屋で過ごすうち、明石に漂着した
関白の子息二位の中将に見出され、妻となって都へ帰る。
嫁見参で姫の素晴らしさを見た関白は二人を許しその後、
姫は若君・姫君を生み、父と再会し、末永く栄えたという物語。