三十六歌仙絵巻 トップへ
三十六歌仙絵巻について

【書誌】
 江戸中期写。紙高32.0p、長さ884.0pの巻子本。保存状態は極上。絵は薄霞を背景に極彩華麗で、柿本人麿以下、中務に至る三十六歌仙の人物は極めて精緻に描かれている。古本佐竹本の写ではなく、三十六歌仙絵巻の一資料として、他の歌仙絵との比較検討に供す絵柄である。表紙は緞子裝。見返しは総金箔。本文料紙は厚手の鳥の子紙。緒は薄紫色の平緒。軸は直径3pの象牙。「九曜文庫」印。

【内容】
 平安中期の歌壇の大御所藤原公任が選んだ柿本人麻呂から中務までの三十六人の優れた歌人が三十六歌仙。その肖像画に、それぞれの代表的な一首を書き添えて並べ、絵巻に仕立てたもの。