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大職冠(たいしょくわん)について

【書誌】
3冊箱入。寸法、縦16糎×横23.5糎。袋綴。上24丁、中21丁、下21丁。絵入・天地は霞。挿絵数15図。江戸中期(?)の作品。

【内容】
挿絵は各帖5図ずつ。内容は、大職冠藤原鎌足の娘は、唐の太宗皇帝の后となり、宝物を藤原氏の氏寺である興福寺に寄進しようとする。ところが、宝物の宝珠(ほうじゅ)を、海中の竜王に奪われる。鎌足は取り返そうと、海女と契りを結び、子まで成した後、海女に竜宮にある宝珠を取って来るように頼む。海女は宝珠の奪回に成功するが、竜に襲われ、死んでしまうというもの。